メモリカードの廃棄・譲渡時における内部のデータ消去に 関するユーザー向けガイドライン
【参考資料】
色々なオペレーティング・システムがありますが、基本的に考え方は同じなので、ここではWindowsを例として説明いたします。
メモリカードのメモリに記録されたデータは、Windows®95 operating system、Windows®98 operating system/Windows®98SE operating system、Windows®Me operating system系列のFAT(File Allocation Table)形式やWindows NT®operating system、Windows®2000 operating system、Windows®XP operating system系列で採用されたファイル・システムNTFS(NT File System)方式のMFT(Master File Table)形式などのファイル管理領域と、実データ領域に分けられて格納されています。
メモリカード内部には、これらのファイルの情報がデータとして格納されており、メモリカード毎に規定されたコマンドによって、内部のメモリへのアクセス(読み、書き、消去)が行なわれます。
ファイル管理領域には実データのファイル名、ディスクの何処に記録されているのかの位置情報、ディレクトリー名、作成日等の情報が格納されています。Windowsの操作でファイルをゴミ箱に捨てても、ファイルを削除しても、ただファイル管理領域の情報が一部変更されるだけで、実データはそのまま残っています。メモリをフォーマットしても、ファイル管理領域の情報が消去されるだけで実データ領域は、そのまま残っている事には変わりありません。FDISK等でパーティションを変更してもメモリのパーティション管理情報が変更されるだけで、実データはそのまま残っています。
このファイルシステムを本に例えると、ファイル管理領域が目次にあたり、実データ領域が本文に相当します。ただ本の目次を破り捨てても、本文の本体は何ら変更なくそのまま残っていると同じです。
このデータの消去を確実にするために、メモリの仕組み、未然防止等対応策についてFAT形式を例示し、説明します。
内部メモリのフォーマットとは
メモリカードの内部は、一般的に下記のような構造になっています。
メモリカードの内部構造
殆どのメモリカードでは、内部メモリへの直接アクセス(読み、書き、消去)が出来ず、コントーラへのコマンドによりメモリにアクセスを行います。
メモリを消去する場合は、コントローラがメモリビットをFFまたは00等の値に書き換えます。
データの書き込みを行う場合、一般に、メモリ消去には時間がかかる為、多くの場合コントローラは、データが消去済みのエリアを選択して書き込みのみを行います。消去済みのエリアが少ない場合、コントローラが判断してメモリの消去を行います。このようにメモリカードでは、通常のアクセスでは、直接メモリの消去を行うことは難しくなっています。
この為、メモリカードへのコマンドに“メモリの消去”が規定されていない場合、内部メモリをコマンドにより消去することは出来ません。
次に、メモリカードに対して、パソコン等によりファイルを削除する場合について説明します。
内部メモリ中のデータ記憶方法 (イメージ図)
メモリカード内部のファイルは、データのある場所や領域を、FATにより管理しています。
FATにあるファイル管理領域の情報が消去されて、Windowsからは情報の格納位置不明となり、ファイルが削除されます。
一部のカメラとメモリカードの組み合わせでは、内部メモリのデータまで消去可能ですが、それ以外の殆どのカメラ/メモリカードでは、データが残っています。
データ復元の仕組み
残っているFAT領域以外のデータ領域に残ったデータ領域管理情報を解析して、ファイル管理領域情報を推測できる。必ずしも100%完全に復元できるとは限りませんが、このようにしてデータ(ファイル)を復元するソフトウェアが市販されています。
これらのソフトは「誤って消去したメモリを救済する」という健全な思想から開発されています。
本に例えると、目次はなくても本文の章や節の区切りと頁番号で目次は再現できます。
復元防止について
先に述べたような、メモリに対して直接データ消去が出来ない場合には、専用メモリデータ消去ソフト(有償)で、ディスクの全領域に固定パターンのデータを書き込むことで、消去したかったデータを塗り潰すことができます。
消去ソフトの特徴
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メモリ全領域に固定パターンを書き込んで、元々あったデータを塗りつぶすため、復元ソフトによるデータ回復は出来ない。
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メモリにインストールされたOSに依存しないので、OSやファイルが壊れて起動出来なくなっていても、データ消去が可能。
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消去された事を「ログ情報」として記録に残せる
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消去ソフト以外の方法
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カメラによるフォーマット(機種やメモリカード種類に依存します)
一部の内部メモリに直接アクセスが可能なメモリカードの場合、デジタルカメラによる
フォーマットで内部データが消去できます。
ただし、これが可能な場合は、フォーマット時にメモリのデータを消去するようなコマンドを備えている場合に限ります。
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カメラで、メモリカードの撮影可能枚数一杯まで、不要な画像を撮影することにより、見られたくないデータを塗り潰すことが可能です。但し、メモリカードの容量が大きい場合には、
非常に時間がかかりますし、電池切れが無いようにACアダプタ等の接続も必要です。
塗り潰しを行う一枚当たりのファイルサイズが大きい場合には、これより小さなメモリ容量が残った場合に塗り潰せない場合があります。
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【 例 】
400万画素のカメラで一枚の画像:約 1Mバイトとすると
128Mバイトのメモリカードならば、128枚以上の撮影が必要
1Mバイト未満の容量の残りについては、データ書き込みは出来ません。
より信頼できるデータ消去方法
基本的にはメモリの場合には、ハードディスクドライブのような残留磁界によるデータ読み出しが不可能なので、データ消去プログラムで1回固定データによる塗潰し消去を行えば十分ですが、2回消去を行えば一般的に完全といえます。
データ消去ソフトには各種の軍関連の規格がありますように、データ読出し技術とデータ消去技術が今後とも表裏一体の進歩を繰り返すと思われます。
「Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。」
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