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無線LANのセキュリティに関するガイドライン改訂版

2 無線LANセキュリティの問題

1 何故、無線LANにセキュリティ機能が必要なのか?
 

 セキュリティ機能の設定をしないと、無線LANの電波が届く範囲内であれば誰でも特別なツールを使わずに、通信内容を傍受、あるいはネットワークに侵入できる可能性があります。これを防止するためにもセキュリティ機能の設定が必要となります。


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無線LANのセキュリティ機能にはどの様な種類があるのか?
 

 上記の問題を防ぐため、現在、一般的な無線LAN機器では、ユーザが簡単に設定できる下記のセキュリティ機能が準備されています。
セキュリティを強固にするには下記1)、2)の両方を組み合わせ設定する必要があります。



1) 無線LAN接続関連のセキュリティ機能
セキュリティ機能 概要
SSID (Service Set Identifier) 接続先の無線LANアクセスポイントを指定するIDで、同じSSIDを設定した無線LAN機器だけが接続可能になる。
MACアドレスフィルタリング 個々の無線LAN機器が持つ機器固有番号(MACアドレス)を無線LANアクセスポイントにあらかじめ登録することで、登録されている無線LAN端末だけを接続可能にする。


2) 暗号化機能(WEPより強固な暗号化機能をもつ2つの規格がある)
セキュリティ機能 概要
WEP (Wired Equivalent Privacy) 共通の暗号化キー(WEPキー)で無線LANアクセスポイントと無線LAN端末間のデータを暗号化する。
↓
セキュリティ機能 概要
WPA (Wi-Fi ProtectedAccess) WPAホームでは無線LANアクセスポイントがPre-Shared Key(事前共有キー)を用いてユーザ認証を行う。WEPより強力な、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)と言う暗号化機能が採用されている。
↓
セキュリティ機能 概要
IEEE802.11i
(無線LANセキュリティの強化規格)
無線LANアクセスポイントがPre-Shared Key(事前共有キー)を用いてユーザ認証を行う。
暗号化機能としてTKIP以外にも、
AES(Advanced Encryption Standard)が採用される。2004年中に対応製品が出てくる予定です。


3 無線LANセキュリティに対するエンドユーザの認識はどうか?
 

 ユーザの無線LANセキュリティに関する認識と使用実態を把握するため、自宅で無線LAN機器を使用しているユーザを対象にアンケート調査を実施しました。アンケート結果の詳細は、付−5に示します。アンケート調査結果から、導き出されるユーザ実態の問題点は以下のとおりです。

1) 無線LANセキュリティ機能や設定を知らない、また必要な設定であることに気がつかない
無線LANセキュリティの要である暗号化機能を64%の人が使っていません。

原因1:必要な設定だと知らなかった
暗号化機能を設定していない人の65%が「機能を知らない」という回答でした。また、設定していない人の5%が、機能を知っていても「方法がわからず、設定を試みなかった」、「設定してみたが、できていなかった」という回答でした。

原因2:セキュリティ設定にまで手をつけようとしない
全般にインターネットに接続できるまでの道のりが長く難しいと感じるため、それ以上のオプション設定については、せっかくやった設定を壊してしまうことへの心理障壁があります。設定していない理由の第2位は「設定が面倒だから」ですが、そのうち半数が「通信ができているので設定変更したくない」という理由でした。

2) 無線LANセキュリティの問題に対する理解度が低い
無線LANセキュリティの問題を知っていても
 ・「傍受されても問題ないデータだけで通信している」
 ・「常時接続回線を使用しておりタダ乗りされても課金に差がない」
という理由で暗号化機能を設定していない人が少なからずありました。

4 無線LANセキュリティの設定上の問題点はなにか?
 

 ユーザは、一般に無線LANアクセスポイントに添付されている簡易版マニュアルに従って、セキュリティ機能を含む初期設定を行います。簡易版マニュアルでセキュリティ機能の設定が正しく案内されているか調査を行った結果、以下の問題点があることが判りました。

1) 簡易版マニュアルにセキュリティ機能の設定が記載されていない。
殆どのメーカの簡易版マニュアルでセキュリティ機能の設定が記載されていない、または「必要に応じて後ほど設定して下さい」のように、セキュリティ機能の設定がオプション扱いになっている。

2) 専門用語が不統一
無線LANセキュリティの設定ではSSID,WEPキーの様な専門用語が出てきますが、メーカによって異なる用語が使われていて、ユーザの混乱を招く可能性があります。

3) セキュリティ機能がオフになっている。
殆どのメーカがセキュリティ機能をオフにして出荷しています。



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