平成15年7月7日
(社)電子情報技術産業協会
情報機器のデータ消去に関するご注意
メモリカード、HDD応用製品等に記録されたデータが機器やメディアの譲渡や廃棄の際に流出したり、それを悪用されてトラブルに発展するという事例が報道されております。当協会では、情報機器等のデータ消去に関しましてユーザに技術的な情報をご提供することにより、こうしたトラブルの発生を防止したいと考え「情報機器等のデータ消去に関する注意事項」をまとめました。
情報機器のデータ消去の仕組み
|
情報機器に記録される情報は、記録したデータの管理エリアと、データ本体の2つのエリアに分けて記録されています。データの有無はこの管理エリア情報によって判断されます。 |
|
一般的なデータ消去行為は、管理情報の中のデータ有効/無効の判定部分のみが有効から無効に書き換えられます。見かけ上はデータが消去されたとしても、記録データ本体はそのまま残っています。この状態では、通常の機器の利用方法では読取ることはできませんが、特殊な方法を使うことによって記録データ本体を読み出すことも技術的には可能です。これによってデータ流出等のトラブルが発生する可能性があります。 |
|
なお、記録データ本体は、新しい情報が上書きされた時に初めて消去されます。 |
情報機器やメディアの廃棄や譲渡に関するお願い
情報機器やメディアを廃棄、譲渡する際、データ流出等のトラブルの発生を防止するためには、ユーザが主体性を持ってデータ本体の消去を行う必要があります。具体的な消去の方法については、機器毎に異なりますがデータ消去専用のソフトウェアを使う方法、専門業者に依頼する、破砕する、ベンダや専門業者の提供するデータ消去サービスを利用する等の方法があります。
具体的な機器とデータ消去の方法については、以下の情報を参照ください。
■ メモリカード
■ ストレージ
©JEITA,2003
|