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ストレージ上のデータ消去に関するガイドライン

1 はじめに

 インターネットの普及により、ウィルスや外部からの侵入に対するセキュリティへの認識は、個人ユーザにも浸透してきています。しかしながら、ハードディスク【以下HDD(Hard Disk Drive)】上のデータに関しては、データの消去・廃棄、フォーマットなどのコマンドにより、データを消去したと思い込み、磁気ディスク装置・磁気テープ装置【以下ストレージ】の返却、転売などが行われることで、データの流出や悪用される危険にさらされています。また、テープ装置で使用される磁気テープ媒体に関しても同様の危険があります。
 ストレージは、特に企業の基幹に活用されることが多いため、データの重要性、機密性は非常に高いものであると認識しています。業界団体であるJEITAとしては、今後重要となるセキュリティ問題の一環として、このような問題への対処方法についてのガイドラインを作成し、遵守していくことが極めて重要であるという認識を持ち、このたび、本ガイドラインを策定しました。

 なお、今回のガイドラインは、ストレージと呼ばれる製品範囲で、定義をしてあります。
 ストレージのみならず、メモリを使うデジタル製品は、最近、急激に増えてきており、類似の問題点、課題を抱えている可能性もありますが、今回は、企業などで利用されているストレージを対象としています。

 お客様のシステムを構成するハードウェアとしては、パソコンやサーバ・WS(ワークステーション)を利用されている場合が多くあります。パソコンに関しては、既に昨年8月にJEITAのHPで公開されている「パソコンの廃棄・譲渡におけるハードディスク上のデータ消去に関するガイドライン」をご参照ください。


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